ヤマハ製ルータRTX830とアクセスポイントWLX202を使用してゲスト用Wi-Fiの設定方法についてまとめる。
今回使用する機材
RTX830でゲスト用Wi-Fiの設定手順
今回はVLAN ID10として以下の設定内容で進める。
用途 | VLAN ID | IP |
ローカル(通常使用) | 01(デフォルト) | 192.168.2.0/24 |
ゲスト用Wi-Fi | 10 | 192.168.10.0/24 |
RTX830にまずVLANの設定を行う
RTX830には既に通常使用のIPの設定が済んでいる前提で話を進める。
RTX830の管理画面からLANマップ>タグVLAN>新規の順でクリックする。
VLAN ID | 10 |
名前 | VLAN10など適当に |
ルーターのIPアドレス | 192.168.10.1 |
DHCPサーバー機能 | 使用する 192.168.10.2~192.168.10.99 (99は適当に) |
以上でVLANの設定は完了。
ちなみにコマンドだと3行で終わる。
RTX830 VLAN config
vlan lan1/2 802.1q vid=10 name=VLAN10
ip lan1/2 address 192.168.10.1/24
dhcp scope 10010 192.168.10.2-192.168.10.99/24
RTX830にIPフィルターの設定を追加する
このままではゲスト用Wi-Fiから簡単にローカルのPCなどにアクセスできてしまう。
そのためインターネットのみアクセス可能にしローカルにはアクセス不可になるようIPフィルターを設定する。
詳細設定>セキュリティー>IPフィルター>LAN1/1 確認で進める。
静的フィルターの[編集]をクリックする。
静的フィルターの[新規]をクリックする。
まずゲスト用Wi-Fiから通常使用のセグメントにアクセスできないように以下のIPフィルターを設定する
番号 | 1001100(適当に) |
タイプ | reject(ログなし) |
プロトコル | * |
送信元アドレス | 192.168.10.0/24 |
宛先アドレス | 192.168.2.0/24 |
送信元ポート番号 | すべての番号 |
宛先ポート番号 | すべての番号 |
次に外部のインターネットには接続可能になるようにIPフィルターを設定する
MEMO
送信方向のIPフィルターにローカル側からゲスト用Wi-FiにもアクセスできないようにIPフィルターを追加することも可能番号 | 1000101(適当に) |
タイプ | pass(ログなし) |
プロトコル | * |
送信元アドレス | すべてのアドレス |
宛先アドレス | すべてのアドレス |
送信元ポート番号 | すべての番号 |
宛先ポート番号 | すべての番号 |
今回設定した2つのIPフィルターを実際に適用する。
注意
ヤマハのIPフィルターは上から順に適用されるため、順番には注意が必要である。コマンド入力の場合は3行で終わる。
RTX830 IPフィルターconfig
ip filter 1001100 reject-nolog 192.168.10.0/24 192.168.2.0/24 * * *
ip filter 1001101 pass * * * * *
ip lan1/2 secure filter in 1001100 1001101
これでルータ側RTX830の設定が終了する。
WLX202のSSIDにVLANを設定を追加する
次にアクセスポイントWLX202にもVLANの設定を行う。
管理画面から無線設定>SSID管理>追加を選ぶ
ゲスト用Wi-FiのSSIDなどを入力しVLAN IDに10を入力。
ゲスト用SSIDに接続された機器同士のセキュリティーを高めるために
プライバシーセパレータを使用するにしておくと良い。
ちなみにWLX202はブラウザからコマンド入力はできない。
以上でゲスト用Wi-Fiだけ隔離して安全にWi-Fiを提供できる。
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すみません質問させてください。上記のWLX202ゲストポートを作成する際にデフォルトのVLAN ID01の設定もVLAN ID10の同様にRTX830に入れる必要はあるのでしょうか。不躾に申し訳ございませんが教えて頂けたら幸いでございます。
ちょっと質問の意味がわからないのですが、通常WLX202でSSIDを設定した場合デフォルトでVLAN ID01になると思います。
VLAN ID01というのは通常の通信と同じなのでRTX830に追加する必要はありませんよ。
無事ゲストポート設定できましたありがとうございました。